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2024年6月27日 (木)

何もないのです

健康保険の切り替えで市役所に行く。

社会保険から国民保険に切り替え。淡々と書類に必要事項を記入する、

担当の女性が「それでは今はお仕事は?」と聞くので、何もしてないと

答えると「それでは無職ですね?」と言うので、・・なんか黒いカバンみたいだ。

無職のところを丸で囲むと、担当者は「お待ちください」と言って席に戻る。

カウンターの席に座り、なんか一つのことが終わったような気分になる。

「無い」のだ。なんか大切な何かが無いのだ。それでホッとする人がいる。

やり遂げた人はホッとする。無くなったことでホッとする人がいる。

何もないことに憧れた時がある。それは、何もない先に、何か有ると確信してるから

憧れたのだ。今は何もない先に、何もない。なんか大切なものを手放した気分になる。

あの山のむこうに 何がある

あの海の向こうに 何がある

行ってみたい気もするんだけど、なんだか面倒な気分と、このままってのもなと言う気分と

なんか複雑な気分。

そんな気分で、担当者の処理を待つ。5分もたたないうちに、その女性はカウンターの向こう側に座り

手続きが終わったことを告げた。そして、これからの事を簡単に説明し、いくつかのパンフレットと

印刷物を僕に寄越し、はい、これでOKみたいな感じで僕を送り出した。

”それでは無職ですね”というのを思い出して、ムカッときたのです。

担当の女性はもうカウンターを離れ、奥に引っ込んでいた。

あの山の向こうに行ってみよう。

あの海の向こうに行ってみよう。

何もなくてもいいから。

何も無いは、やっぱり寂しすぎるからね。

 

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