無職
無職であります。
職が無い。
街でインタビュアーにマイクを向けられて「あなたのご職業は?」と
問われたら「あぁ、今、無職です。」と、答えねばならない。
ちょいと淋しいような、自由を感じるような複雑な気分。
まぁでも、言うのは自由なんだから、今していることを職業にしようと思う。
例えば、「僕の職業は”吉田拓郎ファン”です」
吉田拓郎のファンであるという事を、職業にする。趣味ではない。
主義主張でもない。”吉田拓郎のファン”であることを生業としている。
だいたい、無職なんてものは基本自由業でいいじゃないか。自由業でさ。
拓郎さんだって、何にもしてない時は、無職と一緒だろ。
ツアーやったりテレビに出たり、曲を作ったり録音したりしているから
”僕は歌手です”なんて言えるわけでさ、そいつから離れてるときは、無職なわけさ。
印税で食ってるか、年金で食ってるかのわずかな違いだ。
履歴書に堂々と書き込みたい気分だ。昭和**年**月吉田拓郎ファン始める・・とね。
面接官が僕に問う。「この職歴のですね、”吉田拓郎ファンというのは何ですか?」
「そのままです。吉田拓郎のファンを始めたという事です。」
「あの、これは趣味欄に書くべきことでは?」
「何を言ってるんですか!吉田拓郎ファンというのは僕にしたら”ライフワーク”です。」
「わかりますか?”ワーク”と付くからには、職歴なんですよ。!!!」
まぁ、静かに「お帰りください」と言われるのは、目に見えるけどね。
無職と言うのもあと2週間。そのあとは、「パート」さんとか言われるんだろうな。
無職と呼ばれる時間を楽しみたい。
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