長風呂
ようやく狭窄症も落ち着いて、歩く速度も以前のようになってきた。
足の指の骨折も何となく腫れが引いてきたみたいで、もう少しの我慢。
どうやら長かった夏も、ようやく終わって本格的な秋が来た。
今年は、来ないんじゃないかと思ってたけど、やっぱり来たね。
こうなると、さすがにシャワーだけで済ませて、寝ちゃうと言うわけにはいかない。
さすがに風邪ひきそうになる。
41℃のお湯に入浴剤を入れた浴槽に肩まで浸かって、拓郎を聞く。
そうそう、これがやりたくてスピーカー付きのユニットバスにしたんだよ。
今宵は、”午前中に・・・”を聞く。ガンバラナイか・・そうか、そういう選択肢もある。
いやね、まぁいろいろ考えることもありますよ。まぁだ、頑張れるけれど
そういうことは、果たして正解なのだろうか?自営業ではないのだから、終わりは
自分で決めることもできるけれど、向こうから、そろそろ・・という事もできる。
老いと言うのではなくて、衰えという事を実感することが多い。
例えば骨折にしても、若い頃なら骨も丈夫で、折れなかったかもしれない。
一番感じているのは、ゲームだね。プレステ5を導入して、夜な夜なゲームにちょっとのめりこむ。
アクション系の操作が、ちょっと前なら簡単にクリアできたものが、もたつく。
あぁあと思う。そんな些細なことで、なんとなく感じることが多い。
綱引きの向こう側に、頑張る自分がいてこちら側にガンバラナイ自分がいるようだ。
雨の中を歩けば 気が付くことがある
十数年前の拓郎が、軽やかに歌う。十数年前の拓郎は、今の僕だ。
あの頃、気が付かなかったことがある。でも時を経て気が付くことがある。
確実に拓郎の足跡をトレースしている。この前はそれがとても嫌な気分だった。
だけどね、拓郎の足跡って誰もがたどる道なんだね。それを拓郎は歌ってきただけなんだなぁと思う。
拓郎のエピソードは辿ることはできない。だけどそれに並行する生き方は辿ることができる。
それが、とても嫌な気分になったこともあるけれど、目をつぶって湯船に浸かり
ガンバラないけどいいでしょう、と聞いていると、それもいいかと思う。
長湯をしすぎて、あなたを送る日になった。
あの頃わからなかったことも今は胸にしみる
いや、本当にしみるよ。
拓郎さんが表舞台から降りて、もうすぐに一年がたつ。
なんか、このまま世間から吉田拓郎と言うワードが消えて行っても
別に腹が立たない気がする。このまま話題に上らない方が、いい気もする。
だってさ・・・
谷村新司氏の訃報が、ニュースとして飛び込んでくる。
拓郎ファンの立ち位置としては、ハンドインハンドなんてくそくらえと
嘯いてはいた。そんな日々も懐かしい。
合掌
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