比較三原則
安住紳一郎の「日曜天国」というTBSラジオの番組がある。
ちょっと記事になっていたので、ラジコのタイムフリーで聞いてみた。
みうらじゅんさんの話が面白かったので、まだ聞けるようなので聞いてみてくれ。
というのも、みうら氏は、ディランのライブを3回見に行ったそうな。
>>英語がね、僕はわからないんですよ。改めて言うこともないんですけど。
>>ダイレクトに伝わってこないのに、こんなに好きってすごいなと思って。
いや、まさにそうなんだよな。ディランの言葉の並べ方の魔術。
あの英語の韻を踏む言葉の魔術。言葉が意味は分からなくても音楽として
成立してしまうって言う‥
みうら氏は、拓郎ファンでありディランファンであり、しかも、時代に沿ったファンである。
ファンの鏡だ。
三日目の時は、目の前の空席に遅れて入ってきたカップルが居たそうな。
あきらかに、不倫そうなカップル。銀座かどこかの水商売のママさんと重役っぽい男性。
それが、大きな声で「これなんの曲?風に吹かれて?」「いや、わからない」
タダ券をもらってきた風だという。ディランと言えば、常に「風に吹かれて」を
歌っているという認識しかないのだろう。
みうら氏は、早く帰らねぇかなと、念じていたらしいが、3曲目くらいでお帰りになったそうな。
これ、放送を聞くと面白い話なので、是非にと思う。
これによく似たことがあったよなぁと、振り返る。
そうだ、ビッグエッグだ。保険屋さんの後援だか主催だかだったよな、たしか。
アリーナ席に明らかにいつもとは違う雰囲気が、いっぱい漂っていた。
あの方々は、きっと客席で隣の人と大きな声で、しゃべっていたのかもしれない。
「これなんて曲?旅の宿?」「しらねぇ、結婚しようよじゃねぇか?」
楽園を聞きながら、そんな会話が交錯してたんだろうか?
あの時は、妙にロンリーストリートキャフェが記憶に残ってはいるけれど
あらためて見直すと、パラレルもいい出来だったよな。
しかしなぁ、振り返る事しかできることがなくなったというのは
ちょっと辛い今日この頃。
そうそう、みうら氏の「比較三原則」は面白い。
まさにそうなんだよなと思う。親・他人・過去の自分と比較しない生き方。
今回は、これをディランに当てはめていたっけ。
まぁ、面白い話を聞けたんで、おすそ分けの話題です。
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