« 疑おうぜ。 | トップページ | ふざけんなよ。 »

2023年2月14日 (火)

僕と拓郎と青い空 第二部 1の続き。

(1)の最後に数か月前と書きましたが、あの部分は削除しました。

続きです。

 

封筒を渡し、代表である僕の連絡先を記し、女性に会釈をして辞す。

ビルの中にいたのは、わずか10分にも満たなかったろう。しかし、

何かが動き始めた感触があった。成功か失敗かどちらに行く道かわからない。

とにかく、動き始めたんだ。

そして、さっき電話した酒屋の前で、立ち止まり考える。

今日のことを仲間にどう伝えよう?みんな、いろいろ聞きたがるに違いない。

でも、ただ、作品を受付に置いてきたと伝えるほかはない。きっと、みんな

がっかりするんだろうな。でも仕方ない。いくら約束したと言っても、あちらにしてみれば

来るか来ないかわからない小僧の約束より仕事が最優先だ。

来た道を帰る。駅の改札のアルバイトの学生は、本職の駅員に代わっていた。

来た道を帰るけれど。もう同じ道ではない。これは一つのきっかけに過ぎないんだ。

そして、今日が終わりじゃなくて始まりの日なんだ。そうみんなには伝えよう。

 

僕は、同級生だったクマガイにそそのかされて、岡本おさみさんになろうとしていた。

吉田拓郎になると宣言していたクマガイは、高校卒業とともにそいつを捨てて大学生活を

エンジョイすると宣言した。

カナザワ君は、希望通り学者の道を目指して進学した。

僕は・・・・どうやったら岡本おさみさんになれるか、その方法を模索していた。

進学も就職もせず、アルバイトの道を選んだんだ。

そこで・・

 

 

« 疑おうぜ。 | トップページ | ふざけんなよ。 »

僕と拓郎と青い空 第二部」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 疑おうぜ。 | トップページ | ふざけんなよ。 »