タピオカ

どうも年齢が高くなってくると、その時々の若者文化を貶すというか、受け入れがたいというか

とにかく、若い奴らの考えてることはわからんと、思うのです。

若いころは、温故知新。

ついてくる世代に恥じないように、仰ぎ見る世代に恥じないように、ね。

やっぱり、それを忘れちゃいかんと言うことで、今日は冒険をしてみました。

タピオカです。

聞いてはいたけれどそれがなんだかはわからない。

僕は、どこか暖かい国のタピオカっていう木から採取する

実を干したような気がしてました。

全然違った。

世の中タピオカドリンクブームだという。

そのプラスティックのごみまでが問題視されてる。

まぁ、それでも、飲んでみようかという気にはならなかったのですが

先日の拓郎さんの例のページでも、タピオカを飲んだと云うような事があったので

それじゃ僕も飲んでみようかと思い立ち、本日初体験です。

太いストローで、ゴクリ。

ん？なんだ、これ？？

太いストローを通って、味のないグミみたいなのが、口の中へ。

これは、噛んでいいのか？それともそのまま飲み込むのか？

とりあえず、ゴクリと飲み込む。

あれ？普通のミルクティーじゃないの？

会社の若い奴に、目で訴える。これがタピオカ？

何がタピオカ？この飲み物がタピオカなのか？

それとも、このグミみたいなのがタピオカ？

わからん。なぜこれがうまいの？いや。ミルクティとしてはうまいよ。

このタピオカなるものが、なぜ入ってる？どういう理由？

え？これって、必要？？

のどから始まった疑問は、頭の中を占領する。

決してうまいとは思えない。

￥３００円也。これだったら、牛丼の方がいいよ。

だれだよ、こんなブーム作ったの。

ミルクティの中にこのタピオカなんて入れて飲んで、なんか楽しいか？

健康にいい？いや、そういうことじゃない。

だいたい、若い連中が健康に気を遣ってるか？

誰かが、うまいと言い出したに違いない。

そして、タピオカミルクティはうまいものだと、刷り込まれる。

みんな、条件反射で「タピオカミルクティはうまいもんだよ」と、答える。

そうだ、「何とかのツイスト」って、いい曲だと思わされてるみたいね。

そうじゃないよ、ただのミルクティの方がうまいよ。

「タピオカ」は、そもそもいらない。だいたいストローがじゃまだ。

男なら、三軒目の店ごとぐいと一息に、飲み干さなきゃ。

流されちゃいかん。

噂に惑わされちゃいかん。

やっぱり、自分の感性でうまいまずいは決めなくちゃ。

ちょっと年下の同僚の水野君は、僕の飲みかけのタピオカミルクティを

見つめながら、何か言いたげ。

ストローで二口飲んだだけだから、あとはあげるよと言うと、「本当ですか？」

と言うが早く、ストローを抜き去り、カップから直に口を付けて飲み干しました。

あれ？そういう飲み方もありなの？

「はい、タピオカが底にたまりますけどね。」

一気に飲み干したタピオカミルクティは、そこの方にタピオカがごろごろしてました。

彼は、カップの底をたたいて、無理やりタピオカを口の中に移動させました。

そして、まんざらでもない顔で、ふーと、一息つきました。

三軒目の店ごとが実行されました。

考えた末に、やっぱりタピオカがもてはやされてる理由はわかりません。

どう考えても、大しておいしくないんだもん。

ミルクティはミルクティで飲んだ方がうまいよ。

タピオカの輪の中にいなくても、愚かなこととは違うはずですよね。