花散らしの雨。窓から見ると向かいの家の桜の木は、なんとか
まだ頑張って散らずにいる。どうせ散るなら、風に吹かれて
舞い落ちる感じが、いいなぁ。だからと言って、生き物がかかりなどは歌わない。
我が家の牡丹の花の開花が遅れている。去年は4月7日に咲いていたのだが
今年は、今朝あたりからようやく蕾が開きかけたところ。
まぁそういう事もあるさ。遅かれ早かれ、咲くものは咲く。
2月の末に猫が一匹、虹の橋を渡った。10年前、庭のプレハブ小屋の下で
生まれた3兄弟の一匹。兄弟たちは、いつの間にか姿を消して、残った一匹が
家の中と外を自由に住処にして、暮らしていた。2月に入り、食欲が落ちたなと思ったら
あっけなく衰弱し逝ってしまった。さすがに10年も回りにいると情も移る。
一か月たっても、ごはん時になるといつも日向ぼっこしていた屋根から、すっと降りてきて
玄関先に現れる気が止まない。
そんなこんなで、新年度が始まったわけですよ。
今年から再就職したってことは、お知らせしてました。
医療系とも言いました。何のことはない。訪問診療のお手伝いでドライバーを
しております。医師と看護師を乗っけて寝たきりの方のお宅や施設を回ってます。
行先の情報をもらいます。患者さんは男性で70・80代。ほとんどが最後は家でって
そんな感じです。
途中で、連絡があって急遽予定を変更して駆けつける場合が多々あります。
何のことはない・・・まぁそういう事です。昨日訪問した時は変わりなく、しかし翌日
様態が急変して・・・という場面に遭遇してます。
悲喜こもごも、ご本人もそれを支えた家族の方も、それぞれの最後の一年、一か月、一週間。
いろんなことがあったんだろうなぁと、車の中で勝手に思い更けるのです。
拓郎さんも79歳。この仕事について何となく、70代に突入してからの拓郎さんの心情が
わかると云うにはほど遠いのですが、推測が付くんですよ。
がんを患った。再発の心配。いろんな合併症。そして自分の寿命。
薬を拒否する患者さんがいるらしい。先生との会話でそんな話を聞く。
人生をあきらめているのかなと思ったりする。
拓郎さんは、人生をあきらめてないな。だけど、いつその時が来てもいいようには、腹を
くくってる気がする。
2019年のあの年、やたらと生き急いでいる気がしたのです。もっとペースを落とせばいいのに。
あれは、今やんなきゃって思ってたんじゃないかな。やっておかなきゃいけないことが
一杯あって、自分の中での優先順位に沿って、走ってたんだろうなと。
79歳になっても、まだやりたいことがいっぱいあって、何とかしたいと思ってるんだろうな。
だけど、79は79で年齢はごまかせないと思う。その折り合いの付け方に悩んでんだろうな。
だからとて、僕はあんなNHKのつまんない曲を作ったって喜びはしない。
79歳の吉田拓郎が、今作らねばならない歌は、「シン・老人の唄」であると確信している。
デイ・サービスの送迎の車の中
ドライバーのおばさんを口説くこと
あぁ、それが老人
悪くないけど、コンプライアンス的にだめか?
それはさておき、少なくとも小室さんが歌っている間は、歌うべきだな。
出来れば、武道館コンサートの最年長記録なんてのを更新してもらえれば、溜飲が下がる。
武道館で歌う「シン・老人の唄」・・・想像しただけでめまいがするのは、なぜ?
あれ?79歳?79?
’79!
久しぶりに、行ってみるか?
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